昨年の7月に転職して丁度1年が経ちました。既に2回目の転職でしたので、あまり戸惑うこともなくやれるだろうと思っていましたが、全くそんなことなくかなり厳しい1年だったかなと思います。何に戸惑ったか、何に苦労したかまとめておきたいと思います。今後転職をお考えの方に少しでも参考になればと思います。
転職に至った経緯
いくつか理由があります。
・大手企業でありながら待遇面があまり良くない
・持っていたプロジェクトを完遂できた達成感でやる気喪失
・自分で推し進めていたプロジェクトが表彰され更に達成感でやる気喪失
・上に行けば行くほど政治力が必要でうんざり
・モノを買う側にしかおらず、売る側の厳しさを知らない不安
・仕事のマンネリが増してきており、成長速度が鈍化
特に待遇面を改善したいという思いが強くあり、1年くらい転職市場を見続けていました。そんな中、お声がけいただき、面白そうだなと思った、現在の会社に転職することにしました。
戸惑い
色々ありました。私の場合、扱う技術のテリトリー(無線->セキュリティ)、仕事の内容(買う側->売る側)、会社の文化(ゆるい->堅い)という転職でしたので余計多かったのかもしれません。もちろん転職先が前職と近しい会社であれば、それほど戸惑うことも無いのかもしれません。
- 会社のパソコンがWindowsオンリー
MACを長らく使ってきた身としてはかなりやりづらかった。。。これは面接時などに聞いても良かったかもしれません。 - 社内システムと社内ルール
全く明文化されていないものが多数あり、訳分からない。慣れるまでに半年以上かかりました。ただ、これはこういうものだと受け入れるしか無いです。前職ではこうだったのにとか思ってもどうにもなりませんので、とにかく慣れて受け入れる。 - 使用するコトバ
業界が違えば話す言語も異なる。そんな印象です。はっきり言って何話しているか全然分かりませんでした。 通信業界からセキュリティ業界へ飛び込んだので、Webを中心にしたコトバを使用されても分からないコトバだらけで、習得するににだいぶ苦労しました。郷に入れば郷に従う気持ちで、こちらが習得していくしか無いですね。分からないコトバをとにかく聞く。ただし、聞く相手を見誤るとボコられることも多々あり。。。 - 仕事の進め方
前職までは、設計開発、テストに関わるところが主なお仕事でしたが、コンサルの仕事になり何もかもが初。そして、中途なので誰も丁寧には教えてくれません。とにかく見て盗む、真似るをして習得していきました。これが一番きつかった。。。 - 資料のテイスト
これ思った以上に会社の色が出ます。プレゼン資料一つでも、コトバの入れ方、書き方、文章の量、などなど全然違います。前職で絶賛されていた資料でも今の会社ではダメだしだらけなんてことはザラ。これは郷に入れば郷に従えとまでは思わないですが、良いとこ取りする形で自分に取り入れることが重要な気がします。
この一年を振り返って
正直なところ、転職して最初の半年は毎日辞めたいと思っていました。あまりにも馴染めず、かつ会社の文化が詰める文化でしたので精神的にキツかったです。ただ、半年過ぎたあたりから仕事の結果が評価されだして良い流れができてきました。それまでにセキスペを取得したことも奏功したと思います。やはり自己研鑽も重要だと感じました。
現在はセキュリティとこれまで培ってきた無線、モバイル分野を掛け合わせた新たな取り組みができており、また一つステップアップできそうな気がしています。
30代前半での転職は、即戦力が求められるが故の厳しさもありますが、そこを乗り越えたら非常に大きな財産になるんじゃ無いかなと私としては思います。この転職で多くのことを得られましたので、今後のキャリアにより一層活かせればと思いまた邁進したいと思います。
最後に
私は最初の半年でかなり挫折しかけて、正直逃げても良いんじゃ無いかなと思いました。世の中、信じられないくらい暴言吐く人、精神的に追い詰めてくる人がいます。そんな人に関っても碌なこと無いですので。一番恐ろしかったのは、上司に相談したら、まあまだマシな方だよと言われたことですかね。
なんだかんだ言っても人が重要だと痛感した転職でした。また節目ごとに振り返りたいと思います。